産業廃棄物

 

 産業廃棄物とは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」では、次に掲げる、@事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類その他政令で定める廃棄物、A輸入された廃棄物並びに日本に入国する者が携帯する廃棄物をいうとされています。

 この産業廃棄物を、委託を受け運ぶのが収集運搬業であり、そのまゝでは有害なので

処理(中間処理)・処分(最終処分)して無害なものにする仕事が産業廃棄物処理業です。つまり、産業廃棄物処理業とは、産業廃棄物収集運搬業と産業廃棄物処分業を総称したものです。

  
 産業廃棄物処理業の許可の有効期間は、5年間です。
 継続して事業を行いたい場合は、許可の期限満了日の約2〜3ヶ月前に、「更新許可」申請をすると良いでしょう。

 

 許可の種類 

 「収集運搬業」と「処分業」のそれぞれに、「産業廃棄物収集運搬業」と「特別管理産業廃棄物収集運搬業」、「産業廃棄物処分業」と「特別管理産業廃棄物処分業」の2種類があります。

(注意)

 「産業廃棄物収集運搬業」の許可では「産業廃棄物」のみ収集運搬でき、「特別管理産業廃棄物」の収集運搬はできず、これとは逆に、「特別管理産業廃棄物収集運搬業」の許可では「特別管理産業廃棄物」の収集運搬はできますが、「産業廃棄物」の収集運搬ができません。

 

 許可には、処理業許可と設置許可があります。 産業廃棄物の収集運搬や処分を業として行うために必要な都道府県知事の許可を「処理業許可」といい、産業廃棄物を処分する施設を設置するときに必要な許可を「設置許可」といいます。

 

 1 産業廃棄物収集運搬業許可(積替え保管あり・なし)

 2 産業廃棄物処分業許可(中間処理・最終処分)

 3 特別管理産業廃棄物収集運搬業許可(積替え保管あり・なし)

 4 特別管理産業廃棄物処分業許可(中間処理・最終処分) 

 

 

 収集運搬業(特管を含む)の許可の難易度

 積替え保管施設がある場合とない場合とで取り易さが違います。

 

 積替えする保管施設は、特定の場所に設置し、そこに廃棄物を収集してそれから処理施設まで運ぶという中継地のような役割を果たします。つまり、この施設は、廃棄物を搬入し、一時的に貯留してから排出するという課程をたどりますので、近隣の環境への影響が懸念されます。ですから、許可の審査には慎重にならざるを得ません。そのため、多くの自治体では、積替え保管施設がある場合の収集運搬業(特管を含む)の許可に当たっては、事前に協議をする(事前協議制)という仕組みをとっています。

 

 また、処分業(特管を含む)の場合は、その処理施設を設置するに当たって、その処分方法や規模などによって設置許可が必要とされ、建設した施設が基準どおり稼動するかどうかの使用前検査を受け、合格しなければなりません。

設置許可を必要としない施設であっても、各自治体で条例や指導要綱を定め、届出や事前協議の制度を設けている場合がほとんどです。そこで、計画を立てる際は、その設置に当たっての要件が整っているかどうかについての慎重な調査が必要です。

 

 〇産業廃棄物の収集運搬基準 

1 産業廃棄物が飛散・流出しないようにすること
2 収集・運搬に伴う悪臭・騒音・振動によって、生活環境の保全上、支障が生じない

 ように措置を講じること
3 収集運搬の施設を設置する場合には、生活環境の保全上、支障を生じないように

 措置を講じること
4 運搬車、運搬容器及び運搬用パイプラインは、産業廃棄物が飛散・流出・悪臭が

 漏れる恐れのないものであること
5 運搬車の外側に、識別しやすい色の文字で、次ぎの項目を
表示すること(自社運搬

 の場合でも必要)

 ・産業廃棄物収集運搬車である旨

 ・氏名又は名称

 ・許可番号
6 運搬車に、(特別管理)産業廃棄物収集運搬業許可証の写し、その他、所定の書類

 を備えおくこと 

 

7 石綿含有産業廃棄物については、破砕することのないような方法により、かつ、他

 の産業廃棄物と混合するおそれのないように区分して収集・運搬すること

 

 〇特別管理産業廃棄物の収集・運搬基準

  これは,産業廃棄物の収集運搬基準に次の基準が追加されます。

1 特別管理産業廃棄物による人の健康又は生活環境に係る被害が生じないようにする

  こと

2 特別管理産業廃棄物が他のものと混合するおそれのないように,区分して収集・運

 搬すること(感染性一般廃棄物と感染性産業廃棄物とが混合してる場合で,その他

 の廃棄物が混入するおそれのない場合を除く。)

3 次の事項を文書に記載し、携帯すること。(使用する運搬容器に同様の表示がされ

 ている場合を除く。)

 ・収集・運搬をする特別管理産業廃棄物の種類

 ・当該特別管理産業廃棄物を取り扱う際に注意すべき事項

4 感染性産業廃棄物,廃PCB等,PCB汚染物及びPCB処理物を収集・運搬する

 場合は,次の構造を有する運搬容器に収納して行うこと

 ・密閉できること(PCB廃棄物の場合はその他漏洩を防止するために必要な措置

  が講じられていること。)

 ・収納しやすいこと

 ・損傷にしくいこと

 

 〇産業廃棄物の積替え・保管基準

  産業廃棄物(特別管理産業廃棄物)の積替えを行う場合の基準

1 周囲に囲いが設けられ、かつ、産業廃棄物の積替え場所であることの表示がされた  

 場所で行うこと
2 積替えの場所から、産業廃棄物が飛散・流出、放出、地下浸透、悪臭が生じないよ

 うな必要な措置を講じること
3 積替えの場所に、ねずみ、蚊、はえ等が発生しないようにすること 

4 石綿含有産業廃棄物がその他のものと混合することのないよう仕切りを設ける等必

 要な措置を講ずること

  

 ※ 産業廃棄物の収集運搬途中の保管は、積替えを行う場合を除きできません(ただし、特別産業廃棄物である廃PCB等、PCB汚染物、PCB処理物についてはできます)


  積替え保管を行う場合の基準

1 あらかじめ、積替えを行った後の運搬先が定められていること

2 搬入された廃棄物の量が積替えの場所において適切に保管できる量を超えていない

 こと

3 廃棄物の性状に変化が生じないうちに搬出すること

4 積替えに係る保管場所の基準を満たすこと 


 〇特別管理産業廃棄物の積替え・保管基準

  産業廃棄物の積替え・保管基準に次の基準が追加されます。

1 特別管理産業廃棄物の積替え場所であることの表示には次の事項を表示すること

 ・特別管理産業廃棄物の積替えの場所であること

 ・積み替える特別管理産業廃棄物の種類

 ・積替えの場所の管理者の氏名又は名称及び連絡先

2 特別管理産業廃棄物がその他のものと混合することのないよう仕切りを設ける等必

 要な措置を講じること(感染性一般廃棄物と感染性産業廃棄物とが混合してる場合

 で、その他の廃棄物が混入するおそれのない場合を除く。)

3 特別管理産業廃棄物の廃油、PCB汚染物、PCB処理物は、容器に入れ密閉する

 こと、その他揮発防止及び温度上昇防止のために必要な措置を講じること

4 PCB汚染物、PCB処理物は、腐食防止のために必要な措置を講じること

5 腐敗するおそれのある特別管理産業廃棄物は、容器に入れ密封すること等腐敗防止

 のために必要な措置を講じること


 〇保管基準

1 周囲に囲いが設けられていること
2 見やすい場所に、次の事項を表示した掲示板を設けること
 ・産業廃棄物又は特別管理産業廃棄物の保管場所である旨

 ・保管する産業廃棄物(当該産業廃棄物に石綿含有産業廃棄物が含まれる場合はその

  旨を含む)又は特別管理産業廃棄物の種類

 ・保管場所の管理者の氏名又は名称及び連絡先

 ・屋外において容器を用いずに保管する場合の最大積み上げ高さ

 ・保管数量の上限

3 生活環境保全上の支障防止等

 ・保管に伴い汚水が生じるおそれがある場合は、この汚水による公共の水域及び地下 

  水の汚染を防止するため、排水設備等を設けるとともに、底面を不透水性の材料で

  覆うこと

 ・屋外で容器を用いずに保管する場合は定められた高さを超えないようにすること
 ・保管場所にねずみ、蚊、はえ、その他の害虫が発生しないようにすること

 ・石綿含有産業廃棄物及び特別管理産業廃棄物と他の廃棄物が混合しないように仕切

  りを設けること

 ・石綿含有産業廃棄物及び特別管理産業廃棄物の廃石綿等は、梱包するなど飛散防止

  のために必要な措置を講じること

 ・特別管理産業廃棄物の廃油、PCB汚染物、PCB処理物は、容器に入れ密閉し、

  その他揮発防止及び温度上昇防止のための措置を講じること

 ・特別管理産業廃棄物の廃酸・廃アルカリは、容器に密閉するなど、当該廃酸、廃ア

  ルカリによる腐食を防止するための措置を講じること

 ・PCB汚染物、PCB処理物は、腐食防止のための措置を講じること

 ・腐敗するおそれのある特別管理産業廃棄物は、容器に入れ密封する等腐敗防止のた

  めの措置を講じること

4 保管数量の上限

 ・1日当たりの平均搬出量の7日分

 ・処理能力の14日分(環境省令で定める場合は、その数量

5 保管期間の上限

  処理施設において適正な処分又は再生を行うためにやむを得ないと認められる期間




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